新型コロナ流行の影響が深刻なイタリアとスペインが最も支援を受けるとみられ、融資および補助金として計3130億ユーロの資金が供給されるということです。
7500億ユーロのうち、3分の2に当たる5000億ユーロを補助金として供与します。残り2500億ユーロは融資します。
これを受け、ユーロは1.0932ドルから1.1022ドルに上昇しました。
5000億ユーロの補助金は独仏の提案に沿ったものですが、一部の国からは融資の形のみで資金提供すべきとの声も出ています。復興案にはEU全加盟国の同意が必要です。
調達する資金はいずれ返済が必要で、将来的にEU予算への拠出拡大やEUでの新税導入が必要になるとみられており、欧州委はプラスチックへの課税や排出量取引制度からの収入の一部、デジタルサービス課税、法人税の一部などを新たな財源として提案しました。